「へ、あ、ちょっ朔!?」





気づくとグルリと体が、顔が朔の方を向いていた。





そのままギューッと強く抱きしめられる。




あたしはされるがまま。






「もう、可愛すぎなんだけど」





あたしの耳元で、朔が呟く。





中学生の時より少し低い声に、ドキリと胸が鳴る。






「キスしていい?てかするから」





あたしの意思は無視か。




朔があたしの上に跨る。





なんか、バレンタインの時のあたしみたい。





手でツーと首を撫でられる。





「ひゃっ……」




甘い瞳に見つめられる。





恥ずかしくて見れない。