「な、なんとなく!」





は、離せっ!!




離してくれない。





それに、必死なあたしに対して、片腕で力入れてませんみたいな感じで笑ってる。





んなっ!





「大人しくしろよ、寝れねぇじゃん」





「じゃ、じゃああたしあっちのベッドに寝るよっ」





今度は両腕で抱きしめられた。




離れていた距離もすぐに近づく。





密着するあたしたちの体。




「さ、さく……」





「ダメ。さっきの続き教えてくんなかったからお仕置き」





さっきの続き?





あたしなんか言ったっけ?





ドキドキしすぎて覚えてない。