「そんな風に笑うなんて反則っ……!」




「あ?なんか言った?」





「なっ、何も!?」





聞かれたら絶対からかわれる!





焦りで声が裏返ってしまった。




「ふーん、聞こえたけど」





「へ……ぇ!?」




な、なんですと!?





「そんな風に……」





「わーわー!そんなこと言ってないぃぃ!」




ぜーはーぜーはーと息をする。





つ、疲れた……。





「そこまでしか聞こえなかったけど。つかもう寝るぞ。疲れたろ?」




朔があたしの腕を引っ張る。





あたしは朔の方のベッドに、朔の腕におさまる。