「さっ、さく……なんっで……」
恥ずかしさで声が詰まる。
「何も?うるさかったから、黙らせただけ」
サラッと言ってのけるけど、人様の前であんなことされてあたしは恥ずかしいんだよ!
「なんか買ってから戻るか」
何も気にしてない朔に若干怒りを覚えたけど、朔のあたしに向けた笑顔を見たらどうでもよくなった。
あたしたちは、遊園地限定だとか、ホテル限定だとか、いつも食べられないものを買って部屋へと戻った。
部屋に着き、別れる時楪に助けてあげられなくてゴメンね、と微笑みながら言われた。
「許す〜!てか怒ってないもん〜」
そう言って別れた。

