チュッと頬に柔らかい感触。




一体何が起こったの?





……って、キスされた!?




ボワっと顔が赤くなる。




知らない人たちの前で……!





しかも見せつけるように。





「やるじゃない、朔くん」





「ホントだよ、朔って独占欲強いからあんなことしたがるんだよな」




あなたたちはそんな呑気に話してる場合ですか!?





「何今の〜!めっちゃ見せつけられた感じぃ」





口を尖らせる彼女たち。




「もういいよ、行こ?つまんなぁーい」





負け惜しみなのか知らないけど文句を言って去ってしまった。




固まっていたあたしは、ようやく体が動いた。