すごいなぁと思いつつ、少しだけムッとしてしまう。




「ねぇ、さく……」





話しかけようとした瞬間、3〜4人の女の子に囲まれる朔。





「あの〜、お名前なんて言うんですかぁ〜?」




甘ったるい声で朔に話しかける1番背の低い子。





朔は怪訝そうな顔をする。




そりゃそうだろう。





知らないのに、いきなり馴れ馴れしく話しかけられて。





「俺……?」




「ハイ!そうですよぉ〜。良ければあたしたちと一緒にお話しませんかぁ?」





近くにいたあたしは眼中に無いのか、それとも気づいてるのか……。