「うーっ、気持ち悪い……」 ぐるぐると目が回る。 フラッと体が傾いたけど、誰かに支えられた。 「う、朔……?」 「心愛ちゃん?俺だよ」 ん……?将くん? 「朔はあっちだから」 そう言うと、あたしはトンッと背中を押された。 誰かに腕を引かれボスッと胸の中におさまった。 「初級じゃないの見ればわかんだろ?むしろ上級だよ」 すぐ上で声が聞こえた。 ククッと笑う朔。 この、オオカミ少年……! でも、怒る気力なんてなかった。