「とにかく心配なの、飛鳥そういうの断れなさそうだし」
「いやいや、わたしのスルースキル半端ないよ?」
「嘘つけ!」
そう言ってから水穂くんはちょっとだけ微笑んだ。
つられてわたしも笑ってしまった。
――水穂くん、わたしはすぐにそわそわしてしまうくらいあなたがすきで、あなたは理由を簡単に人には言えないくらい、わたしをすきでいてくれているらしいです。
うぬぼれかもしれないけど、でもほら、今みたいにどちらからともなく自然と手が重なることに、幸せを感じてもいいでしょう?
「飛鳥。手、冷たい」
「ごめんなさいね…」
そろそろホームに、わたしたちが乗る電車がやって来る。
------------------------------
本編の最後よりちょっと前の出来事でした。
【おまけ】
後日、電話にて。
「俺の友達の友達の話なんだけど」
「うん」
「文化祭で交換した他校の女の子の番号にかけたら、同じ教室にいた男子のケータイに繋がったんだって。同じようなことが他でもたくさん起きてるらしくてさ」
「へぇ…(絶対芽以子だ…)」
「いやいや、わたしのスルースキル半端ないよ?」
「嘘つけ!」
そう言ってから水穂くんはちょっとだけ微笑んだ。
つられてわたしも笑ってしまった。
――水穂くん、わたしはすぐにそわそわしてしまうくらいあなたがすきで、あなたは理由を簡単に人には言えないくらい、わたしをすきでいてくれているらしいです。
うぬぼれかもしれないけど、でもほら、今みたいにどちらからともなく自然と手が重なることに、幸せを感じてもいいでしょう?
「飛鳥。手、冷たい」
「ごめんなさいね…」
そろそろホームに、わたしたちが乗る電車がやって来る。
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本編の最後よりちょっと前の出来事でした。
【おまけ】
後日、電話にて。
「俺の友達の友達の話なんだけど」
「うん」
「文化祭で交換した他校の女の子の番号にかけたら、同じ教室にいた男子のケータイに繋がったんだって。同じようなことが他でもたくさん起きてるらしくてさ」
「へぇ…(絶対芽以子だ…)」


