「なのでワッフル待ちのときの人の番号教えといた」
「またやったの!?」
この子ったら…!
「このままわらしべ長者になれるのではないかと」
「なれないよ!?」
「それよりそっちはどうだった?」
芽以子はわたしを肘でつつきながら聞いてきた。
「何か…ほっこりして終わった」
「は?」
正直な感想を言ったのに怪訝な顔をされる。
「とりあえず当分はプレス機必要ないっす!」
「そう、それならいいわ」
それで全部わかったとでも言うように、芽以子はほっとしたような顔をした。
「ありがとう」
「何が?」
「一緒に心配してくれて」
いつもそう、わたしのことをあしらったりしながらも、何だかんだそばにいてくれる。
話を聞いてくれて、そして笑い飛ばしてくれたり、励ましてくれたり。
「わたしは飛鳥が大事なだけよ」
わたしがニコニコしながら見ていると、芽以子はちょっと照れくさそうにして笑った。
「ぐふ」
「変な声出さない」
「はい」
「そうそう、澤野さんこれ出るんだって。さっきクラスの人が言ってた」
思い出したようにそう言うと、芽以子はパンフレットの開いたページを指さしてわたしに見せてくれた。
「『ミスコン・ミスターコン 校内1の美男美女が決定!』、ですか」
水穂くん、その準備があるから行っちゃったのか。
そうかそうか、カッコよく着飾った水穂くんが見れるのか。
「まだ時間あるから、いろいろ回ったあとに見に行こう」
「うん!」
わたしは心なしか大きく返事をしていた。
「またやったの!?」
この子ったら…!
「このままわらしべ長者になれるのではないかと」
「なれないよ!?」
「それよりそっちはどうだった?」
芽以子はわたしを肘でつつきながら聞いてきた。
「何か…ほっこりして終わった」
「は?」
正直な感想を言ったのに怪訝な顔をされる。
「とりあえず当分はプレス機必要ないっす!」
「そう、それならいいわ」
それで全部わかったとでも言うように、芽以子はほっとしたような顔をした。
「ありがとう」
「何が?」
「一緒に心配してくれて」
いつもそう、わたしのことをあしらったりしながらも、何だかんだそばにいてくれる。
話を聞いてくれて、そして笑い飛ばしてくれたり、励ましてくれたり。
「わたしは飛鳥が大事なだけよ」
わたしがニコニコしながら見ていると、芽以子はちょっと照れくさそうにして笑った。
「ぐふ」
「変な声出さない」
「はい」
「そうそう、澤野さんこれ出るんだって。さっきクラスの人が言ってた」
思い出したようにそう言うと、芽以子はパンフレットの開いたページを指さしてわたしに見せてくれた。
「『ミスコン・ミスターコン 校内1の美男美女が決定!』、ですか」
水穂くん、その準備があるから行っちゃったのか。
そうかそうか、カッコよく着飾った水穂くんが見れるのか。
「まだ時間あるから、いろいろ回ったあとに見に行こう」
「うん!」
わたしは心なしか大きく返事をしていた。


