「はーなーぞーのーくぅぅうん!!」

あたしは廊下を走らないと言うルールを無視してダッシュ!だって!あたしの目の前には…!

「なんなのうざい。はしるな。うるさい。しつこい。」

花園 流くんがいるからっ!すっごくかっこよくて頭よくて優しいの!けど、冷たい…

「そ、そんなぁ〜。」

とか、言いつつ眉間にシワを寄せてる花園くんも美しい…。罪だな、おい。

「てか、用事なに?はやくしてくんない?つぎ移動なんだけど。」

花園くんはため息をつきあたしを見下ろした。

「用事ってゆーか、花園くん見つけたから呼んだだけですっ!へへっ」

そう言っててへへ〜と笑って見せた。
けど、花園くんは表情変えずに、

「じゃ、引き止めないで。てか、用があってもやめてよね。」

そ、そんなに言いますか!?あ、あたしは、ただ…、

「花園くんと一緒にいたいだけなのに…。好きなんだもん…」

仕方ないじゃん。好きになっちゃったんだから。

「はぁ、どーせまた来るんでしょ?」

…え?

「…まあ、来るなって言ってもくるもんね、あんたは」

花園くんはそう言ってすこしだけわらった。やっぱりかっこいいなぁ。

「うんっ!花園くん大好きだぁあ!」

あたしがそう言うと…

「俺は大嫌いだけどね。」

と冷たく言い放たれ花園くんは去っていった…