「わかってるよ。」

繋いでいない方の手で夏樹の頭に手を回すと

そのまま俺の方に引き寄せキスをする。

「「「「「キャーーーー!!!!」」」」」

周りはざわつくどころか騒ぎ始めた。

唇を離すと夏樹の恥ずかしそうに笑った。

「…これで先輩はあたしだけの先輩ですね」

「だなっ」

俺らは再び教室へと歩き始めた。