2人で空き教室を出て、夏樹のクラスへと向かう。

すれ違う奴らは俺らを見ていく。

そりゃそうか。

廊下を手繋いで歩いてる奴は居ないもんな。

みんな、見ればいい。

夏樹は俺のもんだって、教えてやる。

「…なぁ、ここでキスしたら怒る?」

夏樹の耳元でそっと、囁く。

「…な、なななに言ってるんですか!」

顔を真っ赤にして、驚いてる

「…だめ?」

少し低い声で言うと夏樹は

「…い、1回だけですからね…」