「…よ、よろしくお願いっ、しま…す」

泣き出しちゃったっ!

「泣かないの!

泣いたまま戻ったら加奈子ちゃんに俺、

怒られちゃうよ?!」

えへへっていつものように笑いながら

「そうですね」って俺を見上げる。

お互い笑い合ったあと数秒見つめ合う。

たった数秒なのに今はすごく長く感じた。

少しずつ夏樹ちゃんに顔を近づけ、

俺は優しくキスを落とした…。