あたしはフードを脱いだ男を見て思い出した。

「何だ…晴輝、帰ってきたのか…」クスッ

あたしは意地悪っぽい笑顔を見せた。

「元副総長に対して言う言葉かよ…」

それに対して晴輝は呆れたように言い返してきた。

桐島 晴輝(きりじま はるき)。白虎の元副総長。
通り名は【水飛(すいひ)】
半年前まで白虎の副総長だったんだけど家庭の関係で今まで地方の親の親戚の家に行っていた。
だから、その間は白虎を抜けていた。


茶髪でどちらかといえばイケメン部類に入る。
あと、あたしの幼馴染みであり、良き相談相手であり、あたしの元カレ。

高校2年の17歳。
ちなみにあたしも高2の17。

それより、フード男が晴輝って分かってホットした。
まぁ、晴輝じゃなかったらボコボコにして口止めしたけど。

「また、白虎で活動出来るのか?」

晴輝がいない間、幹部の一人が臨時の副総長をさせた。

晴輝が戻ってくる事は知ってたから、臨時という事にしていた。

「あぁ。またよろしくな総長!」

「よろしく!水飛」