Moonlight


「ボソッ…ずっと憧れて追いかけてきたんだ。わかって当然だろ」

あたしが笑ってる時、何か小声で連が呟いた気がしたが気に止めなかった。

「おい。」

声をした方に顔を向けると、晴輝がこちらを睨んでいた。

海斗を支えてるのもあるだろうが早く倉庫に行きたいんだろう。

「……わかったよ。」

笑みを消して晴輝に返事を返した。

今度はまた連に向き直る。

「…今から白夜の倉庫に来るか?」

あたしは”総長の顔“をして蓮に言った。

蓮は驚いた顔をしたが頷いたから牙龍が倉庫に来ることになった。

牙龍の奴らに怪我を負わせたのもあたしだしね。
償いはしてやらねぇと。

「風月、あいつらに電話して車出してもらえよ」

晴輝があたしに、提案した。

「……あぁ」

なるべくあいつ等に電話とかしたくねぇんだけどな。

そう思いながらも携帯を取り出す。

プルルル…

「……はい。何でしょうか総長」

桐(キリ)か…。

野村 桐(ノムラ キリ)
コイツはハッキング担当でいつも敬語。あたしより一個上の高3の18。
通り名は【静牙(セイガ)】
いつもは静かだが、喧嘩はなかなかなものだ。