Moonlight

「…話が…したい…」

………
はぁぁあ?話だと!?
じゃあ、喧嘩?ってか殴りあった意味なくね?

ってか、時間無駄にしたじゃん!!

「…んの為に殴りあってたんだよ…」

心の声がそのまま出てしまった。

「それは…そっちが怪しい素振りをみせただからだろうが」

……まぁその通りか。

あたしだって怪しい奴だったら殴りかかってるし…

ついさっきも晴輝が怪しかったから殴っちゃったし。

「……その話は今じゃなきゃいけねぇのか?」

一応聞いておこう。

だって、あたしの所為で結構な負傷者出しちゃったし…

しかも牙龍が他の族に潰される可能性、危険性が高まった訳だし…

まぁ、牙龍がそんなに簡単に潰されることはないと思うけど。

「……また会ってくれるなら別だが…」

お前は会ってくれないだろう…?
そう蓮の顔が言っていた。

まぁ、そうだな。
あたしは滅多に他人に話しかけない。

蓮達とはクラスが同じだがまだ一度も話したことがない。

コイツ、中々あたしのこと分かってるじゃねぇか…

そう思うと

フッ…

笑みがこぼれた。

「なんだよ…」

あたしが笑ったことが気に食わなかったのか、蓮は顔をしかめた。

「いや、別に。龍炎って案外あたしの事わかってんだな」クスクス

大抵の奴はあたしの事を分かってない。
それが別に苦痛でもないし、分かって欲しいとも思わない。

あたしの事を分かってる奴はあたしをずっと見てきた奴か一緒に行動してる奴、洞察力が鋭い奴くらいだ。