Moonlight


「おま…え…!!!」

蓮が目を見開いている。
もちろん他の牙龍の奴も…

「チッ…」

あたしは舌打ちをして海斗の腕を引っ張った。

牙龍が固まっているうちに、海斗と一緒に逃げるしかない。

そう思ったが……

バッー

翔が前に立ちはだかった。

「どけ」

「どかない」

強い意思を感じる凛とした瞳。
こりゃ、絶対退かないわ…
脱力した瞬間。

ギュッー

後ろから両腕を拘束された。

「なっ!!?」

慌ててその拘束を解こうとするが、男の力には勝てない。

ふと、その拘束してる人物をみて驚いた。

「アンタって頭がいいだけかと思った」

「見くびられては困りますね。仮にも僕も牙龍の幹部なんで」

そう。そこにいたのは慧斗だった。

ニコリと笑って話す割にはきつく締めあげられる両手腕。

「白虎の総長さんの行動しだいで、この子危なくなっちゃうよ?」

こちらもまたニコニコしながら、脅してるし…

しかも、また海斗が翔に捕まってるし…

あぁ!!もう!!

「はぁ……わかった。あたしは何したらいいの?」

ため息を付きながら仕方なく翔たちの言う通りにした。