「美咲ー!美咲ー!」
くそっ!
一体どこなんだ!
「美咲、怖いの苦手だったんだ…。あたし親友なのになんで気づいてあげれなかったんだろう…」
「あぁ。けど、今回は怖いのは関係ねーよたぶん!」
「なんでそう思うのさ!」
「美咲…脅かすとき俺に笑顔で『楽しい』って言ったんだ。そんな美咲が怖くてどこかで隠れてると思うか?」
「思わない…」
「もし怖かったとしても、先に現地に戻ってるぐらいだよ。だから、もしかしたら…何かあったのかもしれない」
「美咲…」
ーポツ…ポツポツ…
「雨が降ってきた…」
「早く探さねーとヤバイな…」
「うん…。一旦戻らない?もしかしたら、美咲戻ってるかもしれないし。それに、先生に伝えてないし」
「そうだな…。こんな雨ならきっと肝試しは止めるはずだしな」



