【Side大輝】
「ごめんね?図書館でしたいだなんてわがまま言って…」
「別に良いよ。それより早く終わらせようぜ?」
「うん!」
「じゃあ、俺が男子3人の名前書くから、佐藤さんは女子3人の名前よろしく」
「わかった!」
さっさと終わらせて美咲のとこに行きてーな…
「こっち終わった」
「早っ!私まだ1人しか書いてない…」
「俺終わったから先に帰るわ」
「待って!」
「…何?」
「私を置いていくの!?」
何言ってんだ?こいつ
「うん。ってか、俺が佐藤さんを待たなきゃなんない理由ないし」
ってか、待ちたくもないし
「…酷い。ふぇ…ぇ…ん」
だから、なんでそんぐらいで泣くんだよ…
「何?待てば良いわけ??待つから早く終わらせろ。良いな?」
「うん!」
ー数分後。
「終わったぁ♪」
「じゃあ、俺帰るわ」
「待って…!」
「何…?そろそろ帰りたいんだけど?あと、服の端引っ張るのやめてくれない?」
「ごめんなさい…。あの、もし良かったら今日一緒に帰りませんか?」
「悪いけど、俺待たせてる人いるから」
「それって美咲さん…?」
「そう」
「付き合ってるんですか…?」
「付き合ってねーよ。アイツとは幼なじみなだけ」
「…けど、幼なじみだけであんなに一緒にいたりしないよ!うぅ…ふぇ…ん…」
「…悪いけど、それ正直ウザイ。じゃあ」
なんかこの女には注意しないと危ない気がする…



