私、平瀬 陽唯(ひらせ ひゆい)は野球部のマネージャーでも野球部員でもない。


なぜ、こんな私が彼の声を聞きにグラウンドへ行くのかというと、

「あっ‼︎陽唯ーーーー‼︎」
友達のアヤが先にグラウンドへ来ていた。
私は、アヤの元へ走った。
「アヤ‼︎ごめん。遅くなっちゃった。」
「大丈夫だよ♪それより、早く部活の準備しないと、部活する時間なくなっちゃうよ?」
「えっ⁈嘘っ⁈」
アヤと私は時計を見ると、部活開始時刻になっていた。
「ヤバイじゃん!」
「だね!急ごッ!」
私は、アヤと全速力でグラウンド奥のテニスコートへと走った。