箱庭の螺旋-はこにわのらせん-

 写真の向こうには誰かがいる。

 当たり前のように思っていたけれど、この子には違うんだ。

 マークは胸の痛みに、自分の服の胸ぐらを握りしめた。

 興味本位でここに来た当初の自分を恥じるように強く歯を噛みしめる。

 少年はすぐ、次の講義のため残念に思いながらその部屋に向かった。

 休憩時間にはアルバムを開き、気になる所は同行してるマークに尋ねるを繰り返す。