箱庭の螺旋-はこにわのらせん-

 相手が子供であるという点においても、揉め事が起きていないというのはほぼあり得ない。

 それだけこの場が特殊なのか、ベリルという存在がそうさせるのか。

 とにかく、ここにいる全ての人間は少年に対して良からぬ感情を持っているようには見えない。

 マークはそんな事を考えながら、アルバムから目を離さない少年を見下ろす。


 こんな風に、他人の写真を見る人なんていただろうか。

 どうしてベリルはこんなにも興味深く見入っているのだろう。