箱庭の螺旋-はこにわのらせん-

 思いも寄らない話に時折、理解が遅れるのか相づちもなく視線が泳ぐ。

 それにも急ぐことなくブルーの理解を待ち淡々と説明を続けた。

「──理解してくれたかね?」

「あの子が?」

「これは君だけに話している真実だ。少年の言動には注意していてくれたまえ」

 サイモンは念を押すように発すると、科学者たちは再び何かの実験を続けるべく部屋をあとにした。

 また一人になったブルーは、定期的な電子音を耳にしながら白い床をじっと見つめた。