箱庭の螺旋-はこにわのらせん-

「僕と友達になろう」

 突然の言葉に少年は小首をかしげた。

「友達だよ。今から僕らは友達だ」

「友達?」

 満面の笑顔で右手を差し出したマークに戸惑いながらも同じように手を差し出すと、その手をしっかりと掴んで左肩をポンと叩いた。

 初めての事によく解らぬまま笑みを返す。

「おっと、そろそろ次の講義だっけ?」

「はい」

「じゃあ、またね」

 マークは手を振ってベリルの後ろ姿を見送った。