箱庭の螺旋-はこにわのらせん-

「解りました」

 やはり無表情に応えて部屋を去る二人の背中を眺めた。

「いいんですか?」

「何がかね」

 とぼけているのか、あごひげをさする。

「武器を扱わせるなんて」

「ああ、心配ないよ。彼はああ見えて我々の事をちゃんと考えている」

 そんなベルハースの言葉にマークは眉を寄せた。

 まるで、完全にコントロールしているとでも言いたげな言葉だ。

 あの子は自分の扱いに疑問を持ったことはあるのだろうか。

 それとも、初めからある環境に少しの疑問も感じないのだろうか。

「彼は自分のことを──」

「もちろん知っている。三歳の時に話した」

「何故です──!?」