小さく笑う程度で、怒る事も泣く事も無い。

 ただ淡々とアリシアの授業を受けているだけだ。

 でも、あの子には感情が無い訳じゃないのもなんとなく解る。

 普通の子どものように出来ないだけなんだ。

 どうすればあの子が喜ぶような事が出来るのだろう。

 私は何をすればいいのだろう。

 アリシアはそればかりを考えて静かに眠りについた。