そうしてアリシアは大きな荷物と共に家の前に立ち、淡いオレンジのフレアスカートと白いシャツで迎えが来るのを待っていた。
いつもの小さめの車と違い、黒いリムジンが止まってアリシアは目を丸くする。
これはなんとまあ……アリシアは少々呆れたが、それほどの場所に行くのだろうと緊張してしまう。
荷物をトランクに積めリムジンは走り出す。
後部座席には黒いサングラスをかけた暗いスーツの男性が二人いた。
微妙な威圧感を放ち、どこを見ているかも解らない顔を無表情に首の上に乗せている。
「あの、どこに行くんでしょうか」
いつもの男に恐る恐る尋ねてみた。
彼はニコリと微笑み、しかしその表情とは裏腹な声色で伝える。



