箱庭の螺旋-はこにわのらせん-


 ──それから一週間後、

「お引き受けくださいますか?」

 以前に訪れた男性がアリシアに問いかける。

 差し出された紅茶を傾けて、思案している彼女の返事を待つ。

 アリシアはそれを見つめながら最後の決断を反芻(はんすう)していた。

「私でよろしければ、お引き受けします」

 躊躇いがちにだが力強く応えた。

「それは良かった! 有り難い」

 男は笑顔で立ち上がり交渉成立だと握手を求めた。