箱庭の螺旋-はこにわのらせん-

 不安げに見つめるベリルにブルーは、足手まといになるのはごめんだと不敵に笑い、それは他の教授たちも同じ意識だった。

「楽しかったよ。我々の知識を受け継ぐ者がいるんだ。それで満足だ」

「どうして──」

 私の真実を知らないあなた方が、どうして彼(ブルー)と同じ事をしようとするのか。

「君が特別な存在だという事は薄々、気付いていた。何者かは今も解らないがね」

「こんな老いぼれどもに何の目的があるんだね」

 どう考えても、狙いは君じゃないか。

「彼女も連れて行け」

 ブルーはアリシアを示した。

「私?」

「この中じゃあ、あんたは一番若い。外のことを教えてやってくれ」

「で、でも。私は戦えないし、彼の足手まといになります」

「俺が気付いてないとでも?」

 言われてアリシアは顔を赤らめた。