箱庭の螺旋-はこにわのらせん-

「ま、待ってくれ!」

 遠ざかるベリルの後ろを慌てて追いかける。

 アリシアたちは少年の感覚に信頼感を強めると共に、自分たちに刻一刻と死が近づいている事を実感していた。

 十数メートル進んだ所で十字路を右に曲がる。

 すると、

「ブルー」

「ベリルか」

 部屋からテーブルをかき集めてバリケードを築いていたブルーと出会う。

「他は?」

 少年の後ろにいる人数が思っているより少ない事に眉を寄せた。

 ベリルが苦い顔で首を横に振ると、ブルーは目を伏せて悔しげに口の中で舌打ちした。

「そうか」

 ゆっくり哀しんでもいられない。

 ブルーは西の方角を指し示す。