箱庭の螺旋-はこにわのらせん-

 施設で戦闘経験があるのはブルーだけだ。

 軍が動けない以上、彼が一人で全員を守らなければならない。

 相手の人数は解らないが、一人や二人な訳がない。

「そんなこと、無理に決まっている」

 人々の安否を思いながらも、やはりベリルを一番に考えてしまう。

 これ以上、彼を苦しめないでくれ。どうか、人間に絶望させないでくれ──僕は、こうして祈ることしか出来ないのか!