箱庭の螺旋-はこにわのらせん-

「ベリル!」

 マークは少年を見つけると嬉しそうに手を振り、ベリルもそれに手を挙げて応えた。

「元気だったかい?」

「はい」

 微笑む少年を確認するように肩を掴む。

 マークはブルーだけには真実を話しているとベルハースから聞き、会って色々と話し合っていた。

 彼の真実を知る我々だけは、彼の友で居続けようと──秘密を共有することで二人の間には何かしらの絆が生まれたかもしれない。

 そんな事はどうでも良かった。

 それでベリルを守れるならば、マークは大抵の手段を選ばないと決めていた。

 それはブルーも同じだったのかもしれない。

 合わせた視線は同種のものを感じさせる輝きを宿し、交わす握手に力がこもっていた。