箱庭の螺旋-はこにわのらせん-

「これは──」

「たまにはいいだろう」

 目を丸くして見つめるマークにベルハースはぶっきらぼうに応える。

 ケーキには数本のロウソクが立てられていた。

「それと、以前に希望していたものをデスクに置いてある」

 無表情にサイモンが応え、二人を残して部屋から出て行った。

「これって──」

 マークはテーブルとデスクを交互に見やった。

 包装こそされていないが今日に限ってベリルが希望していた物を複数一度に持ってくるなんて、この日を意識していない訳がない。