箱庭の螺旋-はこにわのらせん-

 彼にとって勉強は苦痛じゃない。

 そういう環境にいるからかもしれないが、それを悪だとしていた自分に恥ずかしさを感じた。

 ブルーは未成年のトレーニングには詳しくはない。

 そのため、対術を行う際には事前に別にいるスポーツトレーナーと話し合う。

 とはいえ、ベリルの身体能力は一般的な同年代の人間とは比較にならず、最終的には医学や生物学といった学者たちとも連携を密にしなければならなかった。

 もちろんブルー以外の者たちは少年の正体を知らされてはいない。

 ベルハースたちの持つデータはほぼ彼らに開示されてはおらず、自分たちで調べたデータのみでベリルの教育を行っているのだ。