箱庭の螺旋-はこにわのらせん-

「これは?」

 検査員は持ち込む荷物の中にある包装されたものに目を落とす。

「プレゼントです」

「中身は?」

「カードと本です」

 男はそれにマークを一瞥し、白い紙で綺麗に包装され青いリボンでくくられた平たいものを手に持ち少し思案したあとレントゲン検査機に送り込む。

 中身は説明の通り、本の形を画面に映し出し無事に施設に入る事を許された。

そうしてマークは長いチェックに溜息を一つ吐いて歩みを進めた。