箱庭の螺旋-はこにわのらせん-

「これは一体どういう事だね?」

 眉を寄せて専門家と呼ばれる者たちを指差し質問を投げかける。

「キメラの教育ですよ」

 男は薄い頭髪を気にするようにこめかみ辺りをなでて鼻で笑う。

 自分が勝ち取った功績でもないだろうにとベルハースは呆れて小さく溜息を漏らした。

 今まで研究所には一度も訪れた事のない担当者にとっては、手柄にしか興味がないのだろう。

 失敗続きだった研究に成功が見えて慌てて色々と画策しているようだ。

「今はまだキメラが幼いため、栄養学と教育学に健康学の権威だけだが。今後は徐々に増やしていく」

 今後の世話は全て彼らが行う。

 これでランファシアの役目も終わりという事だ。