私、喜田の事好きになった?
いや、そんなことないはず。
喜田とはつい昨日話したばかりだし。
まだ完全に好きだと思ってなかった私はそう言い聞かせた。
お昼が過ぎ、帰りの時間。
喜田は慌てたように課題に出されていたワークを出した。
ワークの提出期限はとっくに過ぎている。
喜田は『お前ワークやったのかよ?』と言ってきた。
私は喜田に言われて初めて自分もワークを出していないことに気がついた。
『あ‼︎‼︎‼︎やってない‼︎‼︎』
そう言って私も慌ててワークをやった。
2人して教室に居残り。
喜田は『あ〜あ』とか『部活行けよ〜』とか言ってきた。
私は『もー!』といいながら必死に課題に取り組んだ。
そんな私に喜田は『早く帰れよ。』と言ってきた
まあ、課題なんて家でもできるし!
って思った私は
『もういい!帰る‼︎』と言った。
喜田は『帰れ帰れ〜!!』と言った。
多少イラついたが
今日も喜田と沢山話せたことが何より嬉しかった。

