そのあとも、なかなかアイディアが思い浮かばず、ちょくちょく怜ちゃんの絵や周りの人の絵を見ていると喜田がツッコミを入れてきた。




自分は何も書いてないくせに
『集中せい‼︎‼︎』などと言ってきたり、


自分のもってる定規で光を私の顔に当ててきたりと、美術の時間はいつもと違ってたくさん話せた。




次の授業は理科だった。



この時間はだいぶ前にやったテスト返しだった。




私が頭悪いのを知っていた喜田は
私がテストを返されたとき、ニヤニヤしてこちらをみてきた。



どうやら私の点数が知りたいらしい。



私はなんのためらいもなく
バッとテストを公開。




その瞬間喜田はとてつもなく驚いていた。喜田が驚くのも無理もない。



私も『あー……。』と言うような点数だった。


喜田は『え…?え?え⁉︎……え〜…』とめちゃくちゃ動揺していた。





そんな喜田の点数はとてもいい点数で、平均を余裕にこえていた。





次の時間もテスト返しがあり、
私のテストを見てまたもや喜田は動揺した。




喜田の点数はいつも平均をこえていて、
とても比べものにならない。




そんな私を喜田はいつも面白そうに見ていた。