怜ちゃんはフッと笑うと『良さ?こんな奴にどんな良さがあるって言うのよ!こんな暗くて無口で勉強もできないバカな奴にどんな良さがあるのよ!』
その言葉には傷ついた。
だが喜田は『あるよ。お前がよく見てないだけだろ。こいつは学校じゃ、暗くて無口だけどほんとはこんな性格じゃない。面白いし自分の意思も持ってるし、言いたいことだって言える。バカなのは勉強しないだけで勉強すりゃこいつだって頭良くなるよ。こいつはお前にはない良さをたくさん持ってる。』
そう言った。
その言葉がすごくすごく嬉しかった。
一方怜ちゃんは何も言えずただ悔しそうに私と喜田を睨んでいた

