もうなに言っても私には勝ち目はないんだと思ったら、悲しくて、悔しくて涙が出そうになった。 そんな私を見て怜ちゃんは小馬鹿に笑いながら言った。 『あ、泣きたい?泣きたいなら思う存分泣きなよ。あんたは私に勝てないんだから。』 私は悔しかった。こんな奴に笑われて、見透かされて。 どうすればいいの… そう思っていたその時、 喜田が教室に入ってきた。