無口なあいつとバカな私






誰もいない教室。





怜ちゃんは静かに口を開く。





『つばさちゃん、喜田の事好きってほんと?』




『うん。ほんとだよ』






『そんなんだ…。でもあきらめてね。あなたじゃ私に勝てるわけない。』





その言葉を聞いて驚いた。
怜ちゃんがそんなこと言うなんて…。



でも私はこう聞いた。





『なんでそんなこというの?』




すると怜ちゃんは

『だって、勉強も運動も見た目も全て私の方が勝ってるでしょ?』





その言葉に私は言葉を失った。