次の日、また朝から機嫌の悪い喜田は3時間目ぐらいまで話しては来なかった。
いつもなにかと気にかけてくれる喜田。
それが本当に嬉しかった。
言うことはいつも厳しいけど、それが意外に納得するような言葉だったりする。
この数日でかなり親しくなれた気がする。
そんな時、喜田はまたもや『ノート写せよ。なんで写さないの?バカなの?』っと言ってきた。
喜田に言われたら、書きたくもないノートもなぜか書ける。
それが不思議だった。
お昼が過ぎ、5、6時間目。
自習の時間になった。
私が何気なく机に落書きしていると
『なにかいてんの?落書きとかいけないんだー』とか言ってきた。
そう言ってるわりに喜田も私の机に落書きし始めた。
喜田は私が書いた○とか△とかの記号に絵を書き足して遊んでいた。
無邪気に遊んでいる喜田の笑顔がとてつもなく可愛くて、目が離せなかった。
私は『喜田もこんな顔するんだ…』と思った。
その時間は喜田と2人で落書きして遊んだ。

