物心ついたころには、アイツの煩さは今と変わらなかった。 毎日私を迎えに来ていたアイツが、いつからか迎えを頼むようになった。 毎日私の家かアイツの家で遊んでいたが、いつからかアイツの家に引きずり込まれるようになった。 互いの親もその生活に何の疑問も感じていない様子。 アイツの作り出した習慣というものは、人の脳を洗脳するらしい。 やはり、洗脳というものは、恐ろしい。