私は、となりの個室に行った。

話し声が聞こえて
私は、少し聞いてしまった。

「ふ…ぁ…
なんで、俺だけ残されなきゃ…
いけねーんだよ……」

なにが?

てか泣いてる?

私は、いつのまにか
ドアを開けて抱きしめていた。

「…み…る?」

話したい…

声に出して言いたいことが沢山ある

『…っ』


出ない。やっぱり…でないや…
そのことにイライラする。

「ど…うしたんだよ…」


どうしたんだよ は、
蓮斗の方じゃん…

私は、一旦腕を離して
ペンを持ってノートにかいた。


《何で泣いてるの》

「はっ…ないてねぇよ…」

嘘つき。

大泣きしてんじゃん

《蓮斗は、もう退院するんだよね
最後くらいは 何を抱えてるのか
言い合いたい。》


「…はは…お前には、やっぱり
かなわないな…」

《何が》

「わかった話すよ。」

そう言って蓮斗は、話し始めた。