それから毎日のように
部屋に行ったり、来てもらったりしてた

《蓮斗 それちょうだい》

そういって、お菓子を指差す私

「ん」

そういって蓮斗は、私の口に
お菓子を運んだ

今日、なんか蓮斗
悲しい顔してるなぁ

《どうしたの》

そんなことを聞かれたのがびっくりしたのか
目を泳がした。

「なんもねぇよ」

《嘘つくの下手だね。》

「はぁ…んもう」

そういって頭をボリボリとかいた蓮斗

「俺、もうすぐ…退院すんだよ」

《そっか。よかったじゃん》

心は、胸を締め付けるように苦しい

寂しい。悲しい。
1ヶ月でこんなのになるとは、
思わなかった。

「おう」

そういって安心したように
蓮斗は、笑った。


視界がグニャグニャ曲がった。

蓮斗の素敵な顔も
わからないくらいグニャとなる。

「未琉!?おい!!」

何を言ってるのかも…聞き取れないまま
私は、目を閉じた。