蓮斗side


未流は微笑んだ。

涙を流す君は凄く綺麗だった

どんどん心拍数が下がっていく未流

俺はナースコールをすぐに押した。

今はもう未流しかみえてない。
周りなんてどうでもよかった。

『なあ、未流。俺お前に会えてよかったお前が誰を好きでもいい。俺は、お前のこと…好きだよ?俺はお前から俺を好きって言ってもらえるように頑張るからさ死ぬなよ?』

そう言って勝手に出てくる涙。

「…れ…んと………」

え??

俺はびっくりして未流をみた。

『みる…?』

だけど、未流は喋り続ける

「わたし…ね…本当は…」

そう言いながら未流は
酸素マスクを外した。

「本当…はねっふぅ…ぅ…」


俺は、涙を拭う。

『どうした……?』

俺は、優しく問う。

「ほ…んとは…っ…蓮斗と
手を繋いで、デートしたりしたかった…んだよ??……蓮斗が…ほん……とは…好きだから…ぁ……」

俺は、優しく未流のでこにキスを落とした

『うん…ありがとう。俺も好きだよ』

涙が止まらない…

「うん…ふぅ…ぅ…大好きだよ…」

そう言って君は、瞳を閉じた。

ピーーーーー…


病室に響き渡った。

13歳の冬。



君は優しく微笑んでこの世を去った。