―― ――――― ―――――――― 「斗真!クリオネ!可愛いよ」 「ん?ちっさ!食べられて、即死亡パターンじゃね?」 「斗真、ひどい……」 「なんかよく見たら詩織に似てねぇか?」 「え!私、死ぬの?」 「ったく。そういうことじゃねぇよ! すごく綺麗で可愛いけど、ちっちゃくて、儚くて、俺が守ってやんなきゃなってこと……」 斗真はもう、忘れてるよね。 何気ないそんな一言でも、私には大切な思い出なんだ。