「なんですか じゃないよねー」

「今日も 忠告聞いてないじゃん」


忠告。

毎日毎日 言われる この髪色と顔。


「だから、染めてないし化粧してません」


「ほんと、嘘下手だよねー。」

「そんな綺麗な地毛で 色白で 睫毛濃くて
どこの外人だよ。」


「だから、親もこんなかんじなん …」

バシャッ


喋ってる途中だってば。


「あんた気強すぎー」

「立場分かってんの?」


「きたなーい、臭いし 帰ろーっ」


部活終わりの 絞った雑巾の水をかけられる。

毎日毎日 浴びせられる言葉。


正直 もう限界だった。