――ピンポーン…… 「…っと。来たか」 俺の独白を、過去への旅を終わらせるように鳴る呼び鈴。 週末のこの時間に勧誘等の来訪者が来た記憶がない為、俺は呼び鈴を鳴らした来訪者を彼女だと判断した。 呼び鈴に対応した電話を無視し、自室のある二階から一階の玄関へと向かう。 ――ピンポーン…… 「はいはい。今開けるよ」 再度鳴った呼び鈴に独白を返し、玄関のドアを開き―― 「あ、おはよう。紡君」 ――俺はそのまま固まった。