「…まさか」
「多分、そのまさかだよ」
逸る気持ちを抑えきれず、慌てて弁当箱の蓋をあける。と…
「おぉ……!」
タコの形をしたウィンナー。
程よい焼き色の厚焼き卵。
彩りを鮮やかにするマッシュポテトにプチトマト。
彼等が弁当箱の中で光り輝いていた。
「紡君のお弁当つまみ過ぎちゃって、自分のお弁当ほとんど食べられなかったんだよね」
「舞歌…。これ…」
「紡君にあげる。さっきのお詫び。ごめんね。紡君」
「いただきますっ!!」
彼女の言葉を聞き終わるやいなや、俺はその弁当を勢いよく食べ始める。
空腹だから何でも食べられればいいと思っていたが、それは想像以上に美味しかった。不本意ではあるが。
